30代前半。若いころから体調不良になりやすかったため、ツボや姿勢矯正、サプリメントについて学ぶ。現在はスクール講師。 長く続けられる体質改善のコツを、分かりやすく紹介することを目指す。
【親指付け根の痛みの原因と対策】寒いと痛い?親指・手首の関節が痛い原因と3つの症状・改善方法
ふとした拍子に感じる、手の親指付け根あたりの違和感。打撲やケガの記憶はないのに、力を入れると痛みやしびれを感じる。「ちょっと使い過ぎているのかな?」と放っておいてはいけません。
重症の場合には関節の変形や手術が必要になることもあるのです! そこで指の痛みの原因と親指に現れる3つの症状をご紹介します。

指の痛みは男性より女性に現れる
関節に負担がかかることで引き起こされる指の痛みは、男性よりも女性の方が発症しやすいといわれています。
なぜなら、女性のほうが靭帯・関節が柔らかく負担がかかりやすいため、さらにはホルモンバランスの乱れが発症の要因と考えられているためです。
女性ホルモンであるエストロゲンは、関節の膜の腫れを防ぐ作用があります。妊娠や出産、更年期などでエストロゲンが減少すると、関節に痛みをもたらすため、女性に起こりやすいのです。
しかし指の関節炎は、妊娠中や出産後、また更年期などに当てはまらない10代から30代の方でも悩む方が増えています。以下にその原因を挙げていきます。
母指関節症でビンのふたが開かない!?
ペットボトルやビンのふたを開けようと力を入れたとき、親指の付け根に痛みを感じませんか?
その症状は、母指CM関節症かもしれません。母指(親指)をスムーズに動かすために、手首付近にはCM関節と呼ばれる関節があります。この関節が摩耗していることで痛みを発症します。
進行すると、関節がはずれかかる亜脱臼の状態となり、指が変形することがあります。母指関節症は40代から現れることが多く、レントゲン検査で判別が可能です。
包帯などで関節を固定する治療で痛みは治まりますが、重症の場合は外科的手術を要します。
ドケルバン病は赤ちゃんの抱っこが原因!?

親指の関節に、偏った力が加わり続けることで発症するドケルバン病。手首が炎症しているため、親指の付け根に痛みを感じ、指を一定以上に広げることができなくなります。
親指を強く伸ばして手首に負担をかける行為の一つに、赤ちゃんの抱っこがあります。手のひらで赤ちゃんを支えるときに、親指を広げ反らし続けることで、外側に変形してしまうのです。
しかしドケルバン病は、育児中の女性だけに起こるものではありません! 鉛筆や箸、パソコン用のマウスの持ち方も原因となります。そのため最近では「スマホ腱鞘炎(けんしょうえん)」という別名も!
あなたは親指の指先を反らせて、鉛筆や箸を指の付け根で持っていませんか?
また、マウスを持つときに指の付け根に力が入っていませんか? 片手の親指ばかりでスマートフォンの操作をし続ている人、多いですよね。
このような間違った力の加え方で、発症する可能性があります。持ったり、握ったりという行為の際には、手のひら全体ではなく、指先を使いましょう。
ヘバーデン結節で指が変形!?
ヘバーデン結節は指の第一関節が変形する病気です。原因は使い過ぎといわれることもありますが、女性の発症理由は一概ではありません。
軟骨のすり減りによって、指を動かすと痛みが生じ、患部に腫れや熱を伴います。場合によっては、水ぶくれのようにゼリー状の物質の固まりができることも。
まずは日常的に関節が固まらないように、血行をよくしましょう。入浴時のマッサージや、冬場は手袋での防寒対策が必要です。
血行不良、ホルモンバランスの乱れのサインかも
普段何気なく使っている親指や手首。しかしその使い方のクセが、自身のカラダを痛めている事もあるのです。
またホルモンバランスの乱れが原因の場合、エストロゲンが正常に分泌されているときには、痛みだけの症状ですが、女性ホルモン全体の減少をきっかけに、指に変形が現れます。

関節を長時間固定して過度な負担をかけたりせず、また血行不良にも常に注意して、痛みの原因を増やさないように心がけましょう!
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