40代前半。主に女性ファッション誌やショーモデルのヘアメイク担当。長所・短所を活かしたメイクアップと、健康的なヘア育成法について研究している。
今年の流行は黒髪?あなたが魅力的に映るヘアカラーを探すには

しかし残念ながら、流行りの髪色が必ずしもあなたに似合うかどうかはわかりません、よね。
実際、モデルさんなどのヘアカラーを真似てみても「なんとなく似合わなかったな……」なんて悲しい経験はありませんか?
そこで今回は、失敗しないヘアカラー選びのコツをご紹介します!
①パーソナルカラーから選ぶ、あなたに似合う髪色。
パーソナルカラーという言葉をご存じですか? パーソナルカラーとは、ズバリ、「あなたの肌に似合う色」のことです。
パーソナルカラーとは、1940年代にアメリカで生まれた考え方で、1980年代頃、日本にも伝わったと言われています。

※図は海外のタイプイメージのため、一般的な日本人の色素よりも薄くなっています。
パーソナルカラーを知っていると、服選びや持ち物選びに迷うことがなくなり、さらには周囲の人に対しても好印象を与えることができるので、知っておくと便利ですよ。
今ではいくつかの質問に答えていくだけで、簡単にあなたのパーソナルカラー診断をしてくれるサイトがありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
ちなみに私も以前、プロの方に見てもらいましたが、納得でしたね。似合う色のなかに、自分自身がなんとなく好きな色、つまり今まで無意識のうちに着ていた色が多かったんです。
さらに髪色も、無意識にパーソナルカラーの中に含まれるカラーにしていました。

※例)スプリング(春)タイプの方に似合うカラー群
パーソナルカラーを診断すると、時には自分では間違ったカラー(顔色が悪く見えたり、太って見えたり……)を選んでいたり、あまり好きではなくて避けていたけれども、他人から見ると実はすごく似合う色、という新発見もあるんですよ! ぜひお試しください。
※【肌色別、似合うコスメカラー】 ③スプリングタイプのコスメカラー
※【肌色別、似合うコスメカラー】 ④サマータイプのコスメカラー
※【肌色別、似合うコスメカラー】 ⑤オータムタイプのコスメカラー
※【肌色別、似合うコスメカラー】 ⑥ウィンタータイプのコスメカラー
②普段着ている服は何色? 服とのバランスも大事。
パーソナルカラーも大事ですが、あなたが普段よく着ている服も、ヘアカラーを決める上で大事な要素になってきます。
例えば、黒の服が好きで、黒っぽい服ばかり着ているという人は、髪の色も真っ黒にしてしまうと、ちょっと重たい印象を与えてしまいがち。

ヘアカラーだけはやや明るめの色にしたり、ちょっと赤みが入った色にしてあげると、黒とのバランスが取れて美しく見えます。
パステルカラーが好きで、服にはいつもパステルカラーを取り入れているという人は、逆に明るい髪色だと全体的にぼんやりとした印象になってしまいます。

そこで、お洋服はパステルカラーが好きなら、髪の色はやや濃いめのブラウンがおすすめ。アッシュ系でも落ち着いた色合いなので、顔の部分が締まって見えますよ。
グレーや白、黒をミックスした落ち着いた色合いのファッションが好きという人は、艶のある黒髪もいいですね。

ファッションに白っぽい部分を多くすると、黒髪が全体的な黒の一部として映えますので、全身のモード感を高めてくれます
自分が好きな服の色をイメージしてからヘアカラーを決めるというのも、1つのポイントですね。
③流行のカラーを見て、自分に似合う色を決めよう。
その年の流行カラーといっても、1つではありません。必ず、いろんなカラーが提案されています。
その中に、あなたに似合う髪色が必ずあるので、慎重に選んでみてくださいね。
例えば、黒髪が流行るといっても、真っ黒はどうしても似合わないという場合、暗めのマロンブラウンくらいにしておけば、少しあか抜けつつ、黒髪感も充分味わえます。

自分ではなかなか決められない場合は、なじみの美容師さんに相談してみるといいでしょう。
「流行っているから、じゃあその髪色にしちゃおう」ではなく、きちんと自分に似合うかどうかを考えてから決めることが、あなたをもっと素敵に見せてくれることに繋がります。
④気になる今年の流行カラーは何色?
今年注目のヘアカラーのキーワードは、「インナーカラー」と「アッシュ系(赤みのない色)」。
インナーカラーとは、髪の内側に違う色のカラーリングをするヘアスタイルのことですね。
髪を下ろしている時にはあまり派手には分からないけれど、アップスタイルにしたり、巻いて動きを出したりするとチラッと見えて、オシャレなアクセントが付きます。

2015年の秋冬からヒットし、今年の春夏にもまだまだ人気続行中。気になる方はぜひ試して見て下さい。
アッシュ系のカラーも、明るさ自体は幅広くあります。これまでに赤み系の髪色が多い方は、一度美容師さんと似合うかどうか相談して、カラーリングを楽しんでみましょう。

昔から「髪は女の命」なんて言われるほど、女性の魅力を左右する重要なパーツです。髪色が似合っていると気分も上がるし、毎日ハッピーになりますよね。

今年こそ、あなたに一番似合う髪色を見つけて、周りから「綺麗になったね」なんて言われちゃいましょう。