40代前半。主に女性ファッション誌やショーモデルのヘアメイク担当。長所・短所を活かしたメイクアップと、健康的なヘア育成法について研究している。
BBクリーム、CCクリーム、DDクリームの違いと使い分け
コンニチハ。ヘアメイク担当のリエです。えー、前置きが長くなってしまうと困るので、さっそく本題に入らせて頂きます。

数年前からよく耳にするようになったBBクリーム。そのあとCCクリームが出てきましたが、さらにはまさかのDDクリームまで登場!
そうなると、キレイになりたい世の女性たちは「結局一体なにがどういいの??」なんて、店頭でパニックになってしまいます。
そこでここでは(とりあえず落ち着いて)、それぞれのアイテムの特徴を整理してみましょう。どれがあなたのお肌もしくは目的に合っていそうなのか、参考にしてみてくださいね。
BBクリームとは
まずBBクリームのBBとは “Blemish(傷、シミ、吹き出物)Balm(香膏)”の略。そこから考えられるのは……、そうです。傷やシミを保護するクリーム、という意味からきているのです。
え、なんでメイクアイテムがそんなお薬みたいな名前になったの? こういう疑問が湧きますよね。
ご存じかどうか分かりませんが、BBクリームを最初に開発したのはドイツの皮膚科医なのです。「韓国発」というイメージが強いアイテムですが、実際は違うんですよ。
ではなぜドイツ発なのか。医療大国ドイツはピーリング施術発祥の地でもあります。そしてその施術後、赤みを隠すためにファンデを塗りたいという希望がありました。
しかし普通のメイクアイテムでは、やはり刺激が気になったりしますよね。
そこで、古い角質を剥がしたお肌を外部刺激から保護し、さらにはお肌のターンオーバーを促進させるために、医療用としても使えるファンデーション(=BBクリーム)が研究・開発されたのです。
そうしてBBクリームは美容業界、とくに韓国でまずは注目され、瞬く間に世界中に広がって一般的なアイテムにまでなったのです。

CCクリームとは
次にCCクリームのCCとは、“Color(色)Control(制御)”や “Complete(完璧な) Correction(補正)”、“Color(色)Condition(状態)”などの意味から採られています。
BBクリームとは異なり、なぜこんなに色々な意味があるかというと、“CC”の由来は発売ブランドによって異なるからなんです。
でも各ブランドが掲げる“CC”の由来をよく見てみると、共通する意味合いは分かってくるのではないでしょうか。
つまりCCクリームとは、「顔色を補正して完璧な状態に仕上げるもの」なのです。
DDクリームとは
ではDDクリームとは一体どのようなモノなのでしょうか。
DDクリームは2012年にフランスで発売されたものと、2013年にアメリカで発売されたものがあります。
フランスのものは“Daily(日常的な)Defense(防御する)”が名前の由来であり、アメリカのものは“Dynamic(強力な)Do-All(すべてのことをする=オールインワン)”が由来とされています。
それぞれ商品自体は異なるモノですが、フランス・アメリカ両者のブランドのクリームには、共通する特長があります。それは「保湿力」と「アンチエイジング効果」。さらにはBBクリームを超える「カバー力」。
DDクリームは、敏感肌や加齢によるシミ・シワなどの目立ってきたお肌にやさしく働きかけ、保湿力をぐんとアップさせ、ハリを取り戻させると言われているのです。
もちろんBBやCCクリーム同様、日焼け止め効果もあります。ちなみにフランスの方のDDクリームは、元々ヒザやヒジなどのボディにも使うことができるモノとして発売されたそうです。
結局どれを選べばいいの?
BBクリームとは
●肌の欠点(シミや傷)を保護し、さらには補修する。
●ファンデと同じく、肌色を塗ることで視覚的にも欠点を見えなくする。
CCクリームとは
●顔の色むらを、光や色を使って補正する。
●肌の欠点を光と色でなじませることで、視覚的に偽装する。
DDクリームとは
●乾燥や加齢などでハリを失った肌に、保湿力を取り戻させる。アンチエイジング効果。
●肌の欠点をカバーして、視覚的に見えなくする。
というように、それぞれに使用目的とその手段が異なってくるのです。
共通する特長は
BB、CC、DDクリームの共通する特長--それは
●化粧下地+美容液効果がある=スキンケアができる!
という点です。

以上から結果として、
●リキッドやクリームファンデのように、お肌の欠点(ニキビ跡やシミなど)をちゃんとカバーしつつ補修もしたい方はBBクリームがオススメ。
●そこまで欠点はないものの、色ムラを整えてナチュラルにカバーしたい方は、CCクリームがオススメ。
●エイジング肌や乾燥肌に悩んでいる方は、保湿力アップのDDクリームがオススメ。
ということになりますねえ。全クリームともお化粧下地効果があるため、時短メイクがお好みの方にもぴったり。
ご自身のお肌に合うタイプのクリームをじっくり探して、美スキンを手に入れてください!
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