40代前半。主に女性ファッション誌やショーモデルのヘアメイク担当。長所・短所を活かしたメイクアップと、健康的なヘア育成法について研究している。
あなた、テカってます―肌タイプ別「テカリ撃退」スキンケアテクニック
じめじめして暑い日が続いていると、テカリ、気になりませんか?

そんな「テカリ」は皮脂によるもの。見た目にも清潔感がなく、毛穴を詰まらせてしまうお肌トラブルの根源です。そんなテカリを撃退すべく、肌タイプ別にテクニックをまとめます。
目次
そもそもテカリとは?
夏の時期の皮脂量は、冬の「2.5倍」と言われるほどに増えます。肌から出たばかりの皮脂は、「うるおい」や「艶」といったものになりますが、量が多くなるとギラついて、テカリになるのです。
また皮脂は、時間が経つにつれて酸化します。その皮脂の変化が、肌荒れなどのトラブルを招くのです。その日に出た皮脂は、一日の終わりにしっかりと洗い流し、日中はメイクで皮脂コントロールをしましょう。
洗顔でテカリ撃退
1.乾燥肌の場合
普段の洗顔の中に、「酵素洗顔」を取り入れてみましょう。酵素洗顔料なら潤いを残しつつ、余分な皮脂をしっかりと除去してくれます。
酵素洗顔をすると毛穴詰まりも解消されるため、乾燥により角質が厚くなり、毛穴が詰まることが原因の「大人ニキビ」の改善にもつながります。
2.混合肌の場合
「クレイ」でしっかり皮脂を密着させる洗顔を。
テカリが特に気になる時期は、「週に1~2回」を限度に、クレイタイプの洗顔料を使ってみてください。
天然素材でミネラル豊富なクレイは、お疲れ肌を活性化して回復に導きます。さらに、しっかり毛穴の汚れをかきだすため、テカリ撃退につながります。
3.オイリー肌の場合
「週に2~3回」のスクラブ洗顔で、クリアな毛穴に持っていきましょう。
さらにプラスしてほしいのが「洗顔用のブラシ」。最近では多くの種類が売られています。
洗い方は、泡立てた「スクラブなしの洗顔料」と「スクラブ洗顔料」を混ぜ、顔全体を軽く洗います。そのあとに、スクラブをテカリの出やすい鼻部分のみに使用してみましょう。
※ただし、スクラブによる刺激を感じるようなら、すぐにやめてくださいね。
保湿でテカリ撃退
1.乾燥肌の場合
保水力が高く、肌のバリア機能を高める「セラミド」配合の化粧水や、ジェルなどで保湿していきましょう。
「ふき取り化粧水」を使用する場合は、コットンに「たっぷりと」含ませて、こすらずに「なじませる」感じでつけて。※コットンの毛羽(ケバ)が肌に残らないように気をつけましょう。

乾燥肌のテカリは、潤い不足を皮脂で補おうとして、皮脂が過剰分泌するから。そのため、テカリ防止には「乾燥改善」が近道なのです。
2.混合肌の場合
夏用のサッパリタイプの化粧水で、クールダウンしていきましょう。
「ふき取り化粧水」と「保湿ジェル」を、同じ一枚のコットンで使います。まず、ふき取り化粧水をTゾーンに。
次に、ふき取りコットンを裏返しにして、保湿ジェルを塗り、コットンになじませます。それを頬の内から外へ、ゆっくりと滑らせるように肌へ。すると、最初につけていた化粧水が残っているため、さっぱりとした仕上がりになります。
ふき取り化粧水は、古い角質や汚れを取り除く効果があります。ターンオーバ促進のほか、「古い角質と皮脂が混ざって」毛穴を塞ぐことも避けられるため、「詰まり毛穴」自体の改善にもなります。
3.オイリー肌の場合
毛穴から湧き出る皮脂が、肌の上にとどまる時間を少しでも短くするために、「毛穴を引き締める(収れん)」タイプの化粧水を使うとよいでしょう。さらに「皮脂をコントロールする」タイプの美容液もオススメです。
化粧水は首元まで塗り、顔のみではなく全体的にサッパリすることで、皮脂を出にくくすることができます。美容液は小鼻(Tゾーン)など皮脂が多い部分のみの使用でOKです。
※毛穴を引き締める「収れん化粧水」には、アルコール(エタノール)が含まれている事があります。アルコールにより、「肌が乾燥する」「かゆみが起きる」などの異変を感じた場合は、すぐにやめて下さい。

お肌の曲がり角が「20代前半」と言われるにも関わらず、皮脂量は「30代になっても変わらない」という統計結果も出ています。
テカリとの戦いはまだまだ続きます! みなさん、ご自分の肌質に合わせてこれらのテクニックを駆使して、にっくきテカリを撃退していきましょう。